Voyage sentimental

物欲の残滓

自作PC組みました

自作PCは高校生の頃から人生で一度は手を出してみたいとひそかに願ってきたが、この度そのささやかな夢を実現させた。もう思い残すこともない。

何かやってみたいと思ったときに一通りこなせる環境が欲しかったのでミッドレンジ~ミッドハイ程度の性能で組んだつもり。

2021/10に完成。パーツ構成は下記になる。

CPU 『Ryzen 5 5600X BOX』

購入価格:43,890円

正直なところ第4世代Ryzenの評判の良さに惹かれて雰囲気でチョイス。 コア数だけ見れば価格は4万円前後するのに6コア12スレッドと少なく、同価格帯のIntel CPUであれば8コア16スレッドのモデルも存在する。ただシングルスレッドの性能の高さなど、ハイスペックではないが何でも満遍なくこなせるミッドハイの基準を満たしていると判断して購入。TDP65Wで排熱をそこまで気を使わなくてもよさそうな点もポイント。

ケース 『H510 Elite CA-H510E-W1』

購入価格:13,800円

始めはPCを光らせるつもりは全くなかったのに何故か光っていた。

ケースもピンからキリまであってかなり悩んだ。条件として、初心者でもケーブル配線がそこそこ楽なATXサイズ対応、ネットにレビュー等の情報が多くある、自作で組むからにはデザインに妥協したくないの3点。そこで浮上したのがNZXTのH510で、当初はこちらを買うつもりだった。ただ上位機種のEliteならば1つ3000円するファンが2つとLEDコントローラまで付属していることを知り、当時5000円程度の価格差だったので最終的にEliteを選択。更に光るファンを追加して本末転倒に至る。

個人的に買い時の見極めが一番上手くいったケース。まず当時最安値だったAmazonで在庫がなくなり、価格コムでも取り扱い店が減り、それを察知して購入した直後にどんどん値上がりしていったのは中々の恐怖だった。

マザーボードMSI MAG B550 TOMAHAWK』

購入価格:13,990円

上述したようにATXサイズ、第4世代Ryzen対応が絶対条件。またどうせCPUが対応しているならPCIe 4.0が使え、H510 EliteのフロントにUSB Type-Cコネクタがあるのでアダプタを使わなくても対応していると嬉しい。Wi-FiBluetooth対応に対応したものとなると値段が1ランク上がってしまうので、そこはNWカードを追加することで妥協。 結局選んだのがこのMAG B550 TOMAHAWKで、上記の条件に加えて2.5G LAN、VRMフェーズ数などエントリー価格帯の商品としては中々のスペックなのでよい選択ができたかなと。 2つ目のM.2 SSDと一部PCI-Expressが排他な点や、背面のUSB端子数が少ない点以外は満足。

GPUGeForce RTX 3060 Ti GAMING X 8G LHR

購入価格:70,928円

正直なところRTX 3060 Tiなんて性能的に持て余すに決まっているにも関わらずこのチョイス。GPUが高騰している昨今で非常に高い買い物をしていまった自覚もあり、RTX 20XXシリーズの売出し価格を後から知って椅子から転げ落ちてしまった。

ただGTX1650あたりでも新品だと4〜5万もするし、RTX3060は前シリーズ比だとイマイチ評判が芳しくなかったので思い切ってRTX 3060 Tiに絞ってセール品を探索。 2ヶ月くらい焦れた挙げ句パソコン工房でセール品をゲット。ブーストクロックが1770 MHzのものを7万で入手できたので買い物自体には満足。そのために埼玉からはるばる宇都宮の店舗へ開店と当時に駆け込んだのはここだけのお話。

電源『ANTEC NE750 GOLD』

購入価格:11,110円

電源の選び方についてはSeasonic製が良いらしい程度しか知識がなく、色々調べていたところ丁寧に解説されていた下記サイトでおすすめされていたのでANTEC製を選択。

chimolog.co

容量についてはRyzen 5600XとRTX3060 tiの組み合わせでも余裕が持てるであろう750Wを選択した。今の所は異音がすることなく堅調に稼働できている。ちょっと後悔したのがセミプラグイン式だった点で、電源から直接出ているPCI-Eコネクタが8ピンと6ピン+2ピンなところ、購入したグラボのコネクタが8ピン+6ピンで2ピンが余ってしまい見栄えが悪くなってしまった。 事前にしっかり調べて買えばよかったがいきあたりばったりでパーツを選んでいた裏目が出てしまったので反省。結局ライザーケーブルを買い足すことに。

ストレージ『CFD CSSD-M2B5GPG3VNF』

購入価格:7,581円

PCIe4.0で一番安かった製品をチョイス。容量が500GBしかないが元々サイズの大きいファイルはすべてNASに入れているの問題なし。更に持て余していたHDD等も搭載させたので容量まわりはあまり心配していない。Read/Writeは流石の数字だが用途的にその速度の恩恵はあまり受けられていない。。

メモリ『Crucial Ballistix RGB 16GB Kit BL2K8G36C16U4BL』

購入価格:8,506円

第4世代Ryzenのメモリのスイートスポットは3600MHz /CL16という情報を鵜呑みにし、そのスペックでLED付きの中からコスパのよかったCrusialのモデルを選択。ただよほどシビアな性能を求められるのではない限り、クロック数もCLも気にするそこまで気にする必要がないので大人しく見た目や価格で決めればよかった。 ちなみに本モデルを選んだのはたまたま格安で買えたからだが、9月中旬に注文し記事公開した11月になっても到着していない模様。そのため一時しのぎとして別のメモリを買う羽目になった阿呆は私です。


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CPUクーラー『NH-U12S chromax.black』

購入価格:9,280円

自作PCを組むにあたって事前知識はほぼ無かったものの何故かNoctuaという高級CPUクーラーのメーカーは知っていた。おぼろげな憧れがあったのでその中からほぼ指名買い。性能はミドルクラスの製品だがRyzen 5600Xならベンチマークで負荷をかけても70℃を少し超えるくらいなので必要十分な様子。 H510 Eliteのようなケースを使う場合は簡易水冷のクーラーを使った方が見栄えはよさそうだが、そこまでギラギラ光らせたくなかったので見た目の点でも満足。

OS『Windows 10 DSP版 + Archer TX50E 』

購入価格:14,980円

OSなんてどこで買っても同じだがグラボにWi-FiBluetoothの機能が付いていないので、NTT-XでNWカードとセットでお得に買えるDSP版を選択。 付属していたArcher TX50EもWi-Fi6、Bluetooth5に対応し、今のところは正常に動いているので文句なし。

その他

  • NZXT AER RGB2 HF-28120-B1
  • NZXT AER RGB2 HF-28140-B1
  • Novonest 電源専用延長スリーブ
  • 長尾製作所 N-VGASTAY02-SHORT
  • Patriot Memory DDR4 3200MHz PC4-25600 8GB

毒を食らわば皿までということで、ケース用に光るケースファンを追加で購入。NZXTのファンは羽ではなく周辺部分が光るので好みだが価格は正直なところ高い。 また上述したように電源がセミプラグイン式のためグラボの補助電源に挿すにはコネクタが余ってしまい見栄えがよくなかったのでスリーブケーブルを追加で購入。 更にどうにもグラボをしっかり装着しても自重で垂れてきてしまうためVGAサポートも購入。最期のメモリはお察し。

ということで未だにメモリが届いておらずまだ不完全な状態だがひとまず完成。面倒な裏配線はすべてケース裏に押し込んだ。 まだ8GBしかメモリを積んでいないためグラボの性能を活かしきれておらず真価を発揮するのはもう少し先になるが、とりあえず首を長くしてメモリを待ってます。

メモリも光りたいよな?

蛇足

高校生の頃に初めて自分専用にEVEREXというメーカーの格安ノートPCを買って以来、今まで購入したことのあるパソコンはほぼノートPCで、かつグラフィック系が高性能なものは手を出したことはなかった。ゲーム等もしないのでそれで不便はしなかったが、リッチなハイスペック環境というのは遠い雲の上の存在でそもそもゲームなんてできないと思い込んでいた感は否めない。そんなところに今年6月頃HPのゲーミングノートPCが激安でセールされたので波に乗るも、判断が遅かったため納期が9月末になりセール品を諦めたのが今回のきっかけとなる。

未練がましく代わりのパソコンを探し始め、わざわざノートPCの形態にこだわる必要もないことに気づき、BTOを物色しているときにふと自作でもいいのでは思い付いたのが事の始まり。仕事でサーバーをニコイチ修理とかしていたので組み立てに心理的ハードルが低かったのもある。

マイニングブームや半導体不足でグラフィックボードが高騰している昨今、正直なところ手を出すには最悪のタイミングであったことは否めない。価格もBTOの方が若干安いくらい。それでも思い立ったが吉日とやらでパーツを調べ始め、決済サービスのキャンペーンやポイント還元含めてどこで購入すれば少しでも安くなるのか検討し、8〜9月に渡ってKeepaや価格コムで値段を監視。ショップのセール品も狙ってTwitterやメルマガに毎週目を光らせていた。結果的に合計20万円程度、ポイント還元等をフル活用して実質13万円程度で買えたはず。

普通の人ならめんどくさいだけだし、お金があれば何も気にせず一括で買えばいいだけなので無駄な労力だったと言えるかもしれない。ただ買い物自体をゲーミフィケーションして楽しめる虚しい人間だったのが幸いし、宇都宮までわざわざグラボを買いに行くなどイベント気分で楽しめたのもまた事実。もう一回やれと言われても神経使っていたのでしばらくは嫌だが、買い物~組み立てまで含めて良い体験であった。