Sentimental Voyage

物欲の残滓

カローラクロスを買ってしまった

掲題の通りカローラクロスを買ってしまいました。以前乗っていたスイスポを手放した経緯については以下の記事の通り。

metalman.hatenablog.com

今回は乗り換えにあたって何故カローラクロスを選択したのか記録しておきたいと思う。ちなみに購入したのは2WDのZクラス。

色はエモーショナルレッド。駐車場で目立つ色。

乗り換え候補

買い替えの動機は大きく2つで、

  • 荷室の狭さ
  • 車中泊で足を伸ばせる程度の快適性

これらの条件から居住性だけを求めるならミニバンタイプだが、運転の楽しさも重視したいので却下。またあまり大きすぎる車だと取り回しが難しいので、いわゆるCセグメントに分類される車が候補となる。スイスポの経験を活かして国産車かつ整備はディーラー任せで安心感を買いたい。また360度モニターの便利さから抜け出せなくなったので必須オプションとなる。 最終候補に上がったのは以下の4台だ。

他にもせっかくの機会だからとBYDのATTO3やHyundaiのIONIQ 5にも試乗してみた。車内空間の上質さや補助金による金額面も魅力的だったが、現状ではまだガソリンスタンドよりも充電スポットの方が少ないためそれに目的地を左右されたくないという点と、更に自宅に充電環境がないとBEVはまだ選べないと判断して断念。

スズキのフロンクスは希望するサイズ感よりも若干小さく、クロスビーは代車で乗ったことはあったが運転フィーリングがどうにも楽しめなかったので候補外に。

日産は乗り換えを検討していた時期にネガティブなニュースが流れていたのと、e-POWERの仕組みがあまり好きではないので敬遠してしまった。最終的にカローラクロスを選んでいるのでエクストレイルはもう少し検討すればよかったと今になっては思う。

各車の雑感

ヴェゼル

車内空間の広さと価格のバランスは最もマッチしていた。水平基調のデザインは特に運転席からの視界が広く、フルフラットになる&広い荷室は魅力的。ただコンパクトカーであるフィットがベースとなっているためか他の比較した車と比べると運転フィーリングの水準が低く、その点がネックとなった。10月になってRSグレードが追加されたのはタイミングが悪かったとしかいいようがない。

CX-30

インテリアの上質さと運転フィーリングは候補の中でも上位だった。ネックとなったのは後席を倒してもフルフラットにならず工夫が必要な点と、現行型は2019年発売と新車で買うにはモデルが古い点。買うなら中古車だなと考えていたのと、ちょうど新モデル発売の噂が出始めた時期だったのでこの車なら今じゃないなという気分になり断念。

クロストレック

運転フィーリングとアイサイトによる運転支援の充実さが魅力的。またエクステリアは候補の中では一番好みだった。 2.5リッターエンジンによる余りあるパワーや悪路走破性、ワンタンクで1000㎞走れるという長い航続距離は非常に魅力的だったがネックとなったのは価格。買うならストロングハイブリッドにしたかったので選択肢はほぼ新車になり、アイサイトXまで付けると乗り出し価格で400万超え。最低限のオプションを付けたり、スピーカーも交換したかったので諸々考えると予算オーバー。一番未練が残った候補でもある。

カローラクロス

上記に挙げた車たちを押しのけて最終的に自分が選んだのはカローラクロスだ。当初はフロントデザインが凡庸で好みではなく選択肢に入っていなかったが、2025年5月のマイナーチェンジ後にデザインが大きく変わったことで候補入り。しかもマイチェン後のモデルの評判を調べてみると絶賛しかされておらず、一躍候補のトップに躍り出た。

しかし最大の決め手となったのはコスパである。欲しい機能を選んでいったら最上位グレードのZを選ばざるをえなかったが、360度モニターなどオプションを付けていっても400万以下に収まってしまったので背中を押された。ドラレコも標準装備されていたのでメーカーの割高な装備を買ったり割安品を持ち込んで付けてもらう手間もない。

背中を押された要因としては希少性も挙げられる。5月にマイナーチェンジが発表された後に注文が殺到し、自分が検討を始めた7月段階ではほぼ納期未定、更には全国的にオーダーストップ状態だった。 それでも(ディーラー営業のセールストークを信じるならば)2WDモデルなら他店舗の空き枠を譲ってもらえば奇跡的に予約できますよと言われてしまい、来店当初は情報収集程度のつもりだったが勢いのまま契約してしまった。

カローラクロスでよかったのか?

そもそもディーラーに試乗車すら回ってこないらしいので、運転フィーリングを重視すると言いながら試乗もせずに決めてしまった。しかもトヨタカローラという大衆車を選ぶとは我ながら無難な選択をしてしまったと契約直後は後悔すらしてしまった。加えてE-FourやGR Sportは検討すらできなかったのである。

しかしよくよく調べてみると、2025年の車市場においてカローラクロスは特異な立ち位置にあることが分かってきた。

そもそも2025年マイナーチェンジ版のカローラクロスは装備が少しおかしい。フロントフェイスが非常にモダンなデザインになったのはともかく、国内初採用のシグナルロードプロジェクションやこのクラスに付くのは珍しいシートベンチレーション、E-Fourモデルにはトヨタ初採用のSNOW EXTRAモードなど意欲的なオプションが揃えられている。荷室は広く、アクセサリーコンセントも付けられ、車体サイズの割に最小回転半径は5.2mに抑えられており、燃費もWLTCモードで26.4km/Lと使い勝手も妥協されていない。トヨタが大衆車に付けられる装備は全部付けてみたようなフルスペックな車となっているのだ。

car.watch.impress.co.jp

それでいて最上位グレードを基準に比較すると他社の同クラスSUVよりも安くなっており、よほど強いこだわりがない限り選択肢はカローラクロスにならざるをえないような車だった。

見事にトヨタの手のひらで転がされた訳だが、一度くらいは天下のトヨタ様の先進的な車に乗ってみるのも悪くないかなと後悔は消えていった。滅多に雪国などいかないためE-Fourは過剰だし、GR Sportは荷室をフラットにするオプションが装着できないため結果的には2WDモデルでよかったかなと。

7月に契約できたものの納車まで最悪1年は覚悟してくださいと言われてのんびり構えていたが、10月に入り突然来月納車できますと言われ、慌ててスイスポを手放してそのまま無事納車。 オーダーから4ヶ月で納車されたのも幸運だったが、現在はそもそも注文まで1年待ちの状態らしいので、あの時に勢いのまま契約してよかったと思う。

乗ってみてどうだった?

どうしても前車が尖った車だったのでフラットな感想になりにくいが、一言でいうなら"上品"な運転フィーリングとなる。ハンドリングも当初は軽く感じてしまったが慣れてくると必要十分に滑らかに回ってくれるのが分かった。エンジンパワーも高速で急加速したい時などは流石にパワーモードにしないと物足りなさはあったが、街乗りなら一切困らない。特に前車比で最も変わったのがブレーキで、以前はいわゆるカックンブレーキだったので気を使って踏む必要があったがカローラクロスは非常に自然に止まってくれる。

乗り換え直後はスイスポのヤンチャさが恋しくなったが、それを求める人にはGR SPORTクラスが用意されているし、この車に求める要素ではないのですぐに諦めが付いた。乗っているうちに足回りもしなやかで全体的にフィーリングは滑らかに運転できることを実感していったので"上品"という感想になる。

ずっと純ガソリン車に乗ってきたので初ハイブリッドはどうかな?と思ったがモーターとエンジンの動力切り替えはほぼ分からないレベル。ロードノイズも抑えられていて車内の静粛性も良く、高速道路でのレーダークルーズコントロールは世代の進化に思わず感動してしまった。直進安定性も良いので運転の疲労感も少ない。

敢えて欠点を挙げるなら車体サイズの割に狭い後席と、必須装備となっているディスプレイオーディオの音響周りの設定の貧弱さだろうか。イコライザーの項目は3項目しかない上に、後からスピーカーを交換するのも面倒だったので思い切ってプレミアムサウンドシステムを付けてみたが値段なりの満足を得られたかというとちょっと微妙だった。

総じて非常に満足という感想になる。人気のほどにも納得する出来だ。ほぼ勢いで阿呆みたいに高い買い物をしてしまった訳だが、2025年時点で大衆車に付けられる先進装備はほぼ備わっており良い体験は得られているかなと思う。

まだ車中泊こそ試せていないが、スイスポと同じように日本各地を車で赴く人生の楽しみを続けられそうである。

余談


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カローラクロスを褒めているYouTuberの動画は多くあるが、識者が検証した上記の動画シリーズでは安全性等も高く評価されている。どうなっているんだこの車?